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流通加工

CATEGORY /  物流一般

保存のための加工および同一機能物の形態転換の加工など、物資流通過程上での加工をいう。この種の流通加工活動は、食料加工品の領域において多く見られる。食品の場合には、保存のために加工がしばしば行われる。乾燥、くん製、塩漬けなどである。缶詰作業もまた流通加工の一種である。最近では食品保存のために冷凍加工することがあり、典型的な流通加工の例である。流通効率化のための加工には、生鮮食品の第一次加工や包装工程がある。流通過程で魚をすり身にするなどはこのケースである。店舗バックルームにおける食肉、鮮魚のプリパッケージなどもここに含まれる。生産財の例では鉄鋼の流通加工がある。コイルセンターや問屋など流通過程で行われるシアリングやスリット加工、形鋼の孔明けや切断などである。セメントや木材、板ガラス、サッシなども流通加工がなされることが多い。消費財の例では、繊維品の小分け、商品化包装、箱詰め、値札付けなどがそれである。流通加工はどんどん進んでくると本来の生産における加工との違いが明確でなくなってくる。いずれも供給効率化のための加工だと言えなくもないからである。生産と流通のボーダレス化がそこにある。それは生産と流通の統合化である。調達、生産、物的流通などを含むロジスティクスの芽生えの引き金が流通加工と言えなくもない。

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