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ロジスティクスって普通に使えますか?

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ロジスティクスという言葉は本来、「兵站(へいたん)」という軍事用語に由来しており、戦争時の武器、食料、医療などの物資移動、保管、搬送などの計画、実行、有事の調整、再計画にいたる一連の動作を総称しています。非常に広範囲での戦争経験が格段に多い、欧米諸国は、この兵站の実績も多く、それを現代社会で世界的な規模の企業活動に当てはめて考えることが当たり前になっています。(武器、食料、医療の代わりに、商品、原材料、返品などの御客様サービスと考えると分かりやすいかもしれません)

   

日本の企業では、まずは商売ありきで外食産業や小売業などでも、店舗数が100店舗くらいになった時点でロジスティクスセンターの開発を行っていきますし、またその立地条件も本社の近くとか、工場の近くというのが大半ですが、海外の場合、あまりに広範囲でまた国をまたぐ商売の場合は、まずは供給網の確保のため、ロジスティクスセンターを開発し、その後に出店を行うという逆のプロセスが常識となっています。

   

ロジスティクスという言葉と同意語で使われることが多い、「物流」という言葉は、我々のようなプロとしては、明確に分ける必要があります。物流とはそもそも、物的流通(Physical Distribution:当社の倉庫で添付しているPDラベルはこの頭文字です)の略で、その意味は商品の物理的な移動の過程で発生する業務(輸配送、保管、ピッキング、検品、梱包など)を指します。これに対して、ロジスティクスとは、物流の業務を計画、実行、調整、再計画する管理体制であり、営業や生産業務などの物流以外の活動とも連動した企業活動の計画といえます。例えば、我々のような倉庫会社が、お客様にロジスティクスサービスを提供するとするならば、我々は、まずお客様の物流部門と共同で、お客様の販売計画や生産計画を理解して、最適な物流業務内容を検討し、その計画に基づいて業務を行うことになるのです。これは、今まさに当社が行っている業務であり、そういう意味では、当社はロジスティクスサービス提供会社といえるのです。

   

では、ここでもう一つだけ突っ込んで申し上げますが、物流関連の出来事に興味がある方は「サプライチェーンマネジメント」という言葉を聞いたことがあるかと思います。サプライチェーンマネジメントとは、直訳すると「供給連鎖経営」ということになるのですが、この直訳では少し意味がわかりにくいかと思います。分かり易く言うならば、サプライチェーンとは、複数企業間で効率的にお客様に商品を届ける仕組みであり、サプライチェーンマネジメントとは、複数企業間連携管理といえます。例えば、ある会社では、自分の店舗の在庫状況を、価格決定の資料にしつつ、生産や原材料供給会社にも開示し、その生産量の計算を原材料供給会社や生産会社に任せる仕組みを作っています。また、物流部門には、どの製品がどの方面でどれくらい売れているのかを店舗の売れ行き情報から分析し、在庫計画や配送計画を立案させるようにします。このように、会社が違っても、必要な情報を提供しつつ、関連している別会社が最適な計画を模索して努力する仕組み、これがサプライチェーンマネジメントといえるのです。

   

   

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