生産要素の有効利用の尺度であり、投入量に対する産出量の割合で表される。生産性は国際間、企業間での自由競争下で競争力を維持していくために、国、企業、仕事などの様々なレベルにおいて測定され、また評価にも用いられる。一般に生産量の増加、製造原価の削減などを行うと生産性の向上が期待できる。投入量については労働量(人員または労働時間)、設備量(設備評価額、稼働時間)、投下資本量、原材料の量(消費量、消費金額)などが用いられ、用途に応じて労働生産性、設備生産性、投下資本生産性、原材料生産性として測定される。この中でも労働生産性はもっとも一般的に用いられ、これを単に生産性と呼ぶこともある。産出量に関しては売上高から材料費、外注費等の他企業の生産価値を除いた付加価値あるいは生産金額、生産量などさまざまな項目が用いられる。投入した労働量に対して産出した付加価値の割合を計算したものを付加価値労働生産性、投入した労働量に対して産出した生産量の割合を物的労働生産性という。