サードパーティーは第三者の意味であるが、物流では貨物取扱業者(フォワーダー)を意味する。荷主と輸送業者との関係で第三者に当たることから、このように呼ばれる。サードパーティーロジスティクスは、荷主企業に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を委託する業務。また、荷主企業に対してその立場に立ってロジスティクスサービスを戦略的に提供する事業者を活用する事。荷主企業のコアコンピタンス(本業)への回帰を目的とし、規制緩和による利用運送事業の自由化によってわが国でもその事業が大きく発展しつつある。3PL事業者は、荷主企業との長期契約に基づいて荷主と情報を共有し、荷主のサプライチェーンマネジメントを含めて全面的に物流を担当することが多い。専門性を活かした提案と物流情報システムの提供を主とし、倉庫等の施設を持たず、実運送は庸車や利用運送によるもの(ノンアセット型)が一般で、コスト低減の利益を契約によって荷主と折半する。わが国では、倉庫施設を持ち、実運送を自ら担当するアセット型の事業者もある。