コロナの影響もありますが、最近世の中の変化のスピードが速く、置いて行かれないようにするためには、情報収集と分析が重要だと感じることが増えています。直近のメディアからの情報でも、政権交代、世界的な基板不足、原油など原料の高騰、電気自動車へのシフトなど、また物流業界でも最近のコンテナ不足、輸送費用の高騰、人材不足など、変化の兆候に溢れています。今回は、特に物流業界の情報について、国内外の様々な最新情報をご提供頂ける大阪倉庫協会の理事会例会に参加させて頂きました。Withコロナ時代の変化が著しい国際物流の現状を考慮して、国土交通省が今後の取り組みを変更した報告でした。具体的には、①Withコロナ時代の国際物流のあり方、②コールドチェーンの強化、③物流のデジタル化の推進、④物流の脱炭素化の推進、⑤大阪港夢洲地区における物流の円滑化の5つです。変更内容の詳細は以下の通りです。
①Withコロナ時代の国際物流のあり方
・安定的なサプライチェーンを維持すること
・ コロナ禍でさらに拡大したネット通販に対応した物流ネットワークの構築
・ 農水産物・食料の輸出促進や医薬品の高品質な輸送に対応した仕組みの構築
・ デジタル化の推進
②コールドチェーンの強化
・ 農水産物・食品の貿易を可能にする物流拠点の整備
・ 関西国際空港における医薬品貨物取扱の強化
③物流のデジタル化の推進
・ サイバーポートなど港湾物流手続きの電子化
・ コンテナターミナルの混雑の解消
・ コンテナ物流の効率化と生産性向上のためのシステムの導入
④物流の脱炭素化の推進
・ 産官学の連携体制の構築
・ 水素等次世代エネルギー導入に向けた調査研究
・ 港湾物流における脱炭素化の研究
⑤大阪港夢洲地区における物流の円滑化
・ 港周辺道路の基盤整備と交通円滑化の推進
・ コンテナターミナルなどの物流機能と設備の強化
・ 大阪万博に向けた協力体制の構築
大きな方針として、非常に参考になるものもあれば、実際に行動する上でまだまだ障害が多く臨機応変に進める必要がある方針もあり、非常に興味深い内容でした。
また、例会ではいつものように倉庫統計が発表され、直近の入出荷統計は、入荷が前年並みとなっていましたが、出荷は5%以上の減となり、在庫は多く回転率が低い状況でした。これはコロナ禍の影響で、まだまだお店の売上は振るわないものの、先行きの生産の不安定要素を考慮して前倒しで商品を調達していることから、商品の動きが鈍り、在庫が増えていると考えられます。これから発表される緊急事態宣言の解除後の商売の動きがどのようになるのか、注意が必要とのことでした。
そして今回、長い間当社堀畑会長が大阪倉庫協会理事としてお世話になっていましたが、2017年の社長就任に伴いまして、私が会長から引き継ぐ形で会員代表者の「変」更をさせて頂き、理事をさせて頂くことになりました。倉庫業界の発展のために、尽力したいと思っています。社会のルールも、仕組みも、基盤もどんどん「変」化している中で、社会インフラとして「変」わらない機能を発揮する倉庫業の担い手として日々努力してきました。今年は「変」異ウィルスに悩まされ、昨年同様コロナウィルスに振り回された年でしたが、Withコロナの精神で心にゆとりをもって突然の「変」更にも対応できたかと存じます。私個人にとって今年は「変」という漢字がしっくりくる一年であった気がします。
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