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お店の、働いてみると物流で大忙し

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前回の用語集の販売物流の第二弾、「小売り主体の物流」についてお話ししたいと思います。小売りとは生産者(メーカー)や卸売業者から買った(仕入れた)商品を、最終消費者に売ることですが、分かり易く言えば、我々が商品を購入できるお店を小売りと分類します。つまり、百貨店やスーパーマーケット、ホームセンターや100円ショップ。近所の花屋、八百屋、魚屋に至るまで、すべて小売りの分類に入ります。さらに、この業界を席捲しているのが、製造小売りという業態です。ものを作るところから売るまでをすべて自社でやっている会社で、大躍進している小売り事業者はこの業態が多いです。その小売り業界では、大きな潮流があります。寡占化と専門化です。

   

寡占化とは、その市場が一部の少数企業に独占されている状態であることですが、例えば家電量販店で言えば、昔ながらの街の電気屋さんが姿を消し、大きなお店が市場を独占している、これが寡占化された市場というわけです。また、これらの寡占化された市場でも、企業間で違いを出すために、より自分の得意な分野を伸ばし、お客様に利便性や低価格、高品質のサービスを提供するために努力する、これが専門化です。例えば、家電量販店の例で言えば、価格勝負でとにかく安く大量に売ることを目指す会社や、アフターサービスにとにかくこだわる会社、新商品なら何でもそろう会社、住宅と家電を結び付け家ごと提案してしまう会社など、それぞれ各社に専門化の一途をたどっていることが分かると思います。

   

では、これらの寡占化、専門化する小売りの物流とはどのようなものなのでしょうか?ずばり、専門物流センターの開発です。そもそも、小売りの店舗では、お店はどんどん大型化する一方で、お店で働く人は少なくなっています。そのような環境下で、何万種類もある商品を受け取るときに、非常に受取口が混雑して、トラックが渋滞してしまったり、山積みの荷物の中からほしいものが早いタイミングで見つけられなかったり、受取口から各販売棚までの補充が大変であったり、納品後の空き箱の整理が大変だったりと、商品の数量管理に至っては、実は小売り店舗作業の3割以上が物流作業だったという調査結果も出ています。このような店舗側の物流管理の軽減のために、開発されたのが専門物流センターというわけです。つまり、小売りの物流センターは、納品車両の軽減、カゴ台車などによる店舗エリア別の納品による店舗作業の軽減、商品検品の軽減、注文から納品までの時間の短縮などを目的に設立しています。

   

この専門物流センターの特徴は、①独自のシステムによる情報化、②物流センター内の自動化、③企業間の情報連携によるペーパーレス化、④配送店舗の業務の計画化、⑤配送業務の合理化などが挙げられます。一般的な小売り事業者は、非常に多くの企業と連携して商品を販売していることから、この専門物流センターの特徴を実現するために、その多くの企業にラベルを貼らせたり、データ連携させたり、店舗別に仕分けさせたりと、様々な協力を要請しているのです。これは、連携先であるメーカーや卸業者にとっても大きな負担であり、この負担を軽減するために、小売り主体の物流に精通した物流事業者に委託するニーズが生まれる訳です。

   

最後に、冒頭に少しだけお話した製造小売りについて、一般的な小売りとの違いと合わせて説明したいと思います。まず一番大きな違いが、ものを工場で作ってから店舗で販売するまですべて自社で行うということは、専用物流センターで大きな問題になっていた多くの企業との連携が必要ないということです。その結果、早いスピードで、高品質に、低価格で商売をすることが可能となり、もちろん物流センターも非常に合理的に運営することが可能となります。さらに、直接お客様からの販売情報を収集できることから、より市場に敏感に商品を企画から生産、販売まで実現でき、その結果お客様の認知度がどんどん上がる結果となるのです。こんなパワフルな製造小売り会社でも、やっぱりお店での物流作業は忙しいので、それを少しでも軽減するために物流のアイデアは求め続けられているのです。

   

   

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