Glossary

ピッキングシステム

CATEGORY /  物流一般

注文や出荷指示に応じて、在庫されている品物の中から必要数を選択し、個々の出荷単位に集約する作業の仕組み(プロセス)のこと。ピッキングの形態にはいくつかの仕向先の品物をまとめて総量で集品した後で個々の仕向先に配分する「種まき方式」と、仕向先毎に必要な品物を個々に必要数だけ集品して回る「摘み取り方式」がある。一般には、品種数と仕向先数が比較的少なく、それぞれの注文数量がまとまる場合には前者、品種数と仕向先数が多く、それぞれの注文数量が少ない場合には後者で行われることが多い。ケースを開梱してその中から単品(ピース)をバラで取り出す作業を、特にピースピッキングという。品物の形状、寸法、重量、品種数などの条件と自動化レベルにより、作業の方法は多様である。固定ラックの間をリストに従って作業者が巡回する方式、自動倉庫や回転ラックを用いて集品する方式、表示器つき棚を作業者が巡回する方式(デジタルピッキング)、フローラックを使った完全自動化方式などが代表的といえよう。作業性の向上と誤ピック防止のため、コンピュータ、自動識別装置、無線ICタグ(RFID)などを連動させたシステムが多い。

関連用語

用語集トップへ