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テーマが変わっても行動は変わりません

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前回から始めましたSDGs(持続可能な開発目標)の用語集ですが、今回は言葉の意味ではなく、会社としてSDGsをどのように捉えるべきなのか、2019年に経済産業省が発行したSDGs導入ガイドを参照してできるだけ、わかり易くお話ししたいと思います。このガイドの前半部分は、SDGsを導入するメリットについて、金融機関などの出資する立場や取引先、一緒に働く人々にとってなど様々な立場で解説しています。今回は、SDGsのメリットに関しての説明は省き、ガイドの後半部分、SDGsを取り入れた経営を実践する上で実際にどのようなことが重要になるのか、その導入方法について説明したいと思います。

   

そもそも100年企業が多い日本において、これまでも企業における社会性は常に意識されていたことでした。多くの企業が会社の社是や経営理念で、社会貢献を意識した言葉を選んでいることからもわかると思います。このガイドラインでは、一般的に社会貢献に軸を置いている日本企業のSDGs推進は、単に新機軸としてのSDGs基準への置き換えでなく、それまで進められていた経営方針の検証と、SDGsにより再発見できる課題の融合と考えられています。そしてさらに企業がSDGsを実践するためには、17の目標とさらに細分化された169のターゲットすべてを意識するのではなく、目標やターゲットを絞り込むことで、実現可能な目標とできます。まずSDGs導入の第一ステップとして、自社の現状分析とSDGs目標項目の検証、ターゲットの絞り込みが必要となるのです。

   

SDGs経営実現のためより具体的になった課題に対して、その課題解決をどう実現するのかが次のステップになります。まずなにより、SDGsは経営と直結する課題なので、経営トップの決断が最も重要となります。自社の経営計画の中に、SDGsで絞り込んだターゲットを実現するための方針を組み込んでいくことが必要となります。これはSDGs経営に限ることではありませんが、時代の変化に対応して、会社を継続するためには、会社も変化し続ける必要があります。つまり技術革新(イノベーション)の推進です。イノベーションというと、新しい技術や設備の導入と考える人も多いと思いますが、経済学で定義されるイノベーションは、5つに分類される項目の変革を呼びます。①新しい商品やサービスの開発、②新しい生産体制やビジネスモデルの開発、③新しい顧客の開発、④新しい仕入れ先や原材料の開発、⑤新しい組織の開発の内の一つを行うことを言います。SDGs経営でも、その実現のためにイノベーションを推進する必要があると考えています。ただ企業数で99%を占める中小企業では、イノベーションを実現するための資源をすべて持っている企業は少ないことから、複数企業による協業や、技術協力、産学連携などが重要となります。SDGs導入の第二ステップとして、積極的に多くの組織と連携し、イノベーションを推進する経営計画の立案が必要となるのです。

   

最後のステップですが、経営計画という大きな方向性を示した後で、その方向性実現のために具体的にどのように行動するのかを決める必要がでてきます。SDGs経営では、その行動の一つ一つを規制するというよりは、具体的な数値目標など活動を科学的、論理的に検証することで、評価することを推進することとしています。またより具体的な目標を設定するに際して、国際的な評価基準や国が目標とする数値などを利用することも重要であり、そのことにより対外的にも高い評価を得るきっかけになるとしています。SDGs導入の第三ステップとして、より具体的な数値設定と評価の基準を設けることが重要となるのです。

     

以上、この導入ガイドでは、上記の3つのステップを踏みつつ、50年、100年と続く会社作りを目指し、その方針をしっかりと外部に示すことが重要と考えています。今回はSDGs経営という切り口でその導入方法ということでお話ししてきましたが、外部環境の変化に対して、会社がどう対応するのかは変わりません。会社のミッション、バリュー、ビジョンを踏まえて現状をしっかりと把握し、課題解決のためにイノベーションを起こし、その変化を数値化して計画、実行、検証、改善を繰り返すことが重要なのです。次回は、阪南倉庫が考えるSDGs経営について、簡単にお話ししたいと思います。

   

   

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